調剤薬局グループ(18 店舗)── 7 職種 16 等級、「測る」と「育てる」をつなぐ人事制度を作る
等級・評価・報酬が未整備で、薬剤師と事務職のキャリアパスの違いに経営が悩んでいました。結果(KGI)→ 先行指標(KPI)→ 行動(KAI)の 3 階建てで指標を整理し、7 職種 16 等級の役割分担表とスキルチェックで「測る」と「育てる」を接続。評価を報酬に反映させない 1 年のトライアルを挟む段階導入です。
困っていたこと
人事制度(等級・評価・報酬)が未整備でした。とくに薬剤師と事務職ではキャリアパスの形がまったく違います。事務職は management のポストが少なく、給与を上げる手段が限られる──この構造に経営が悩んでいました。
やったこと
指標を 3 階建てで整理しました。結果(KGI)→ 先行指標(KPI)→ 日々の行動(KAI)。さらに調剤過誤ゼロのような「そもそもの前提条件」を別枠で置き、成果の指標と安全の基準が混ざらないようにしています。
制度の骨格は 7 職種 16 等級の役割分担表と、評価 3 軸(情意/能力/業績)、レベル 1〜5 のスキルチェック。「測る」仕組みと「育てる」仕組みを同じ表の上で接続しました。
設計の過程では、現場ヒアリングのやり方自体も作り直しています。ゼロベースの質問では答えられないと分かり、仕組み/スキル/行動量の 3 軸 + 選択式のヒアリングシートを開発。「仮の上に仮で計算するとリアリティを欠く」という現場の声を受けて、自由記述も許容する運用に転換しました。
変わったこと
構想フェーズ 9 ヶ月で、KGI ツリー・KPI ツリー・行動指標の候補・役割/権限マトリクスという経営の設計資産が揃い、いつでも呼び出せる状態になりました。
導入は慎重に進めています。最初の 1 年は評価を報酬・昇進に反映させないトライアル期間。現場が新しい物差しに慣れてから、本格稼働させる設計です。制度は作って終わりではなく、毎年見直す前提──「作り方・使い方を経営陣が理解し、自走できるようになること」が目的だからです。
事例は社名を伏せ、業種と規模のみで掲載しています。実際の伴走支援の記録に基づきます。