お預かりするデータの扱い、書きます。
稟議の前に、顧問税理士や社内で情報システムを見ている方から「これは大丈夫なのか」と聞かれることがあります。その場でそのままお渡しできるように、貴社の情報をどこに置き、誰が触れ、どこまで当社に戻すのか、そして契約が終わったらどうなるのかを、現在の社内ルールと実装で確認できた範囲で書きました。まだ規則での運用にとどまり技術的な実装が途中の部分は、最後に「お約束しないこと」として並べています。
データの取り扱いについて
データはどこに置かれるか
AI 経営組織で扱う情報は、貴社専用の保管場所を一組つくり、その中だけで動かします。他社の情報と同じ場所に混ぜることはありません。中身は二つに分かれます。ひとつは設計図にあたるもの(部署の定義、業務の手順、判断のルール)で、変更の履歴が一件ずつ残る形で保管します。もうひとつは日々の事実(議事録、数値、既存資料)で、こちらは共有フォルダに置き、履歴を残す側には持ち込まない設計です。ただし契約期間中は、この二つとも当社のアカウントの下に、貴社専用の区画として作成する運用になっています。貴社側の環境で保有したい場合や、契約終了時にお渡しする場合の取り扱いは、ご契約の際に個別に取り決めます。
- 1社につき1組、独立した保管場所を作る
- 設計図は履歴つき、日々の事実は共有フォルダ
- 契約期間中は当社アカウント配下の専用区画
- 貴社側で持つ・移管する場合の取り扱いは契約時に取り決める
何を当社が持ち帰り、何を持ち帰らないか
先に、持ち帰らないものから書きます。貴社の中で生まれた記録(議事録、数値、既存資料)と、貴社に固有の業務の中身は、貴社の保管場所に置いたままにします。これらを当社側へ持ち出すことはありません。一方で、ご一緒に作った「仕組み」は当社でも使わせていただきます。業務をどう分け、どこに人の確認を置き、何を自動化するかという設計の型のことで、これは当社の共通資産として、ほかのお客様にも使います。ここは隠さずに書きます。裏を返せば、貴社が受け取る型も、ほかの現場で試された結果です。事例としての紹介は別で、会社名・個人名・金額を外しても成り立つ場合に限り、社内の学びとして扱います。現時点でお客様事例は対外的に非公開としており、公開したい場面が出てきたときは、匿名か実名かも含めて事前に貴社の許可をいただいてからにします(秘密保持契約の項目にも入れます)。外部の AI に生のデータを渡す仕組みを新たに作る際は、その事業者側での取り扱い設定を確認することも、社内ルールに明記しています。ただし、外部の AI サービス事業者の内部で学習に使われないことまでを、当社が保証することはできません。利用するサービスと、その事業者側で選べる設定は、ご相談の場で個別にお示しします。
- 持ち帰らない: 貴社の記録(議事録・数値・既存資料)と貴社固有の業務の中身
- 持ち帰る: ご一緒に作った仕組みの「型」。当社の共通資産として他社にも使う
- 貴社が受け取る型も、ほかの現場で試された結果
- 事例は社名・個人名・金額を外してから。対外公開は現状しない
誰がアクセスできるか
権限は「役職」ではなく「対象ごとに何ができるか」で決めています。当社側で貴社の環境に対して最も広い権限を持つのは共同代表 2 名(奥脇 裕介・勝間 隆仁)で、それ以外の当社メンバーは、読むことと提案することまでです。AI の側も同じ考え方で、担当部署の範囲しか触れません。相談役として置く AI は、全体を読んで質問に答えるのが役割で、書き込みの権限は一切持ちません。読むだけです。加えて、当社が管理する領域は設定ファイルで機械的に編集を拒否する仕組みを入れており、設計図の側は、誰がいつ何を変えたかが一件ずつ履歴として残ります(日々の事実を置く共有フォルダ側は、この履歴の対象外です)。
- 当社で最も広い権限を持つのは共同代表 2 名
- 他の当社メンバーは読む・提案するまで
- AI 社員は担当部署の範囲のみ。相談役 AI は読むだけで書き込めない
通信と、お問い合わせの受け付けかた
情報の置き場所は前の節のとおりです。ここでは本サイトからの受け付けについて書きます。本サイトの通信は暗号化しています。お問い合わせは、送信の前に自動のボット確認を通し、必須項目・文字数・メールアドレスの形式を検査したうえで受け付けます。選択式の設問は、あらかじめ用意した候補以外を受け取りません。通知メールの件名からは改行を取り除き、細工されたメールが組み立てられないようにしています。AI 経営診断は、お客様のブラウザの中だけで計算しており、送信されるのは同意された場合の点数のみです。診断結果の読みやすい文面は当社側で組み立て直すため、ブラウザから受け取った文字列をそのまま通知メールに載せることはありません(会社名・お名前・ご相談内容は、ご入力いただいた内容をそのまま担当者に届けます)。受け付けた内容は先に保存されるため、通知メールが失敗してもお申し込みは消えません。
- 送信前に自動のボット確認を通す
- 選択式は用意した候補以外を受け付けない
- 診断はブラウザ内で計算、送るのは点数のみ
- 保存が先、通知メール失敗でも申込は残る
契約が終わったとき
終わり方ごとの段取りは、社内の文書で定めています。終了の合意時に情報をどうするか、当社側の権限をどの順で返上するか、といった手順です。ただし、正直に書いておきます。この手順を実際に適用した契約終了は、まだ一件もありません。当社はまだ、お客様の卒業を見送った経験を持っていないということです。したがって、返却・廃棄の具体的な方法と期限、終了後どこまでご質問にお答えするかは、この手順を持ち出すのではなく、秘密保持契約と個別の契約書で取り決めます。文面はそちらが優先します。そのうえで、こうしたいという希望があれば、締結前の段階でお聞かせください。手順のほうを直します。
- 終わり方ごとの段取りは社内文書で定めている
- ただし適用した実績はまだ一件も無い
- 返却・廃棄の方法と期限は契約書で取り決め、そちらが優先する
- 終了後の問い合わせにどこまで応じるかも契約書で取り決める
使用している外部サービス
本サイトの運営で使っているサービスは、Cloudflare(配信・お問い合わせの保存・ボット確認)、Resend(自動返信と社内通知のメール送信)、Google アナリティクス 4 と Microsoft Clarity(閲覧状況の分析)の 4 つで、プライバシーポリシー「5. 業務委託」と同じ一覧です。国外に所在する事業者が含まれます。各社での取り扱いは、それぞれの規約をご確認ください。伴走の中で貴社の業務に接続するサービスは、これとは別です。当社側で共通して使うのは資料共有と連絡のための Microsoft 365 で、それ以外は貴社ごとに「何を繋ぐか」を決めてから設定します。したがって接続先の一覧は会社ごとに異なります。当社の判断で勝手に増やすことはありません。なお当社では、提供元が公式に出していない連携ツールは業務に入れない方針で、確認できたものから順に全社で使用を止めています。便利であっても、データの通り道が確認できないものは使いません。
- 本サイト: Cloudflare — 配信・お問い合わせ保存・ボット確認
- 本サイト: Resend — 自動返信と社内通知のメール送信
- 本サイト: Google アナリティクス 4 / Microsoft Clarity — 閲覧状況の分析
- 伴走時: Microsoft 365 — 資料共有と連絡(共通)
- 伴走時: 業務に接続するサービスは貴社ごとに決めてから設定する
秘密保持契約で決めること
秘密保持契約では、次の項目を文面に落としてから着手します。口頭の説明だけにしないのは、担当者が代わっても同じ約束が残るようにするためです。とくに、当社の誰が貴社のどこまで触れるのかは、役職名ではなく個人名の粒度で書きます。将来、事例としてご紹介したい場面が出てきたときの扱いも、あらかじめ決めておきます。ここを曖昧にすると、後から「聞いていない」が起きるためです。文面については、貴社の顧問弁護士のご確認を経てから締結いただくことをおすすめします。
- 当社の誰がどこまで触れるか(個人名で明記)
- 情報を置く場所と、その所有者
- 第三者への提供と再委託の可否
- 事例掲載の可否と、匿名化の程度
- 終了時の返却・廃棄の方法と期限
- 終了後の問い合わせ対応の範囲と期間
お約束しないこと
できることだけを並べても、稟議を通す方の役には立ちません。現時点でお約束できないことも、同じ場所に書いておきます。
- 絶対に漏れないとは申し上げません。事故が起きる前提で手順を決めています。
- ISMS 等の第三者認証は取得していません。取得済みとは書けません。
- 権限の自動失効などの技術的な実装は途中で、現状は規則での運用です。
- 機械的に止める仕組みは、AI の操作を中心に整備しています。それ以外の経路には、規則と履歴での運用に頼っている部分が残ります。
- 人事評価や取引条件のような機微な資料を、AI 経営組織の仕組みとして切り分ける機能は整備中です。現状は SharePoint 側のアクセス権設定で絞る運用になります。
- 貴社の端末やネットワークそのものの安全性までは担保できません。
ここに書いていないことを聞かれた場合も、分かる範囲でそのままお答えします。 社内で共有される際は、このページの URL をそのままお渡しください。 費用・契約・社内の反発など、データ以外のご懸念はよくあるご質問にまとめています。
本ページは、掲載時点における当社の社内ルールと実装をご説明するものです。 実際のお取引では、別途締結する秘密保持契約および個別の契約書の定めが本ページの記載に優先します。
制定・最終改定: 2026年8月10日